チラシを置いてもらうには?
自社の商材やサービスのチラシを置いてもらうためには、主に以下のような方法があります。
それぞれ詳しく解説します。
お店・施設のご厚意に甘えて無料で置いてもらう
お店や施設によっては、お願いすればご厚意でチラシを無料設置してくれることもあります。まずはダメ元でも、「チラシを置かせてもらえませんか」とお願いしてみましょう。
日頃からよく使っているお店、昔そこで働いていた、店主やスタッフと仲が良い、他のチラシもたくさん置いてあるお店などは、すんなりとチラシを置いてくれることも多いです。
| 普段からよく行くお店・施設 | 関係性があるので置いてもらいやすい。お店にとっても自分は大切なお客さんであり、ギブアンドテイクの精神から置いてもらいやすい。 |
|---|---|
| チラシがたくさん貼ってあるお店・施設 | チラシ掲示に抵抗がないので置いてもらいやすい。 |
| 昔アルバイトなどで働いていたお店 | 退職後も近況報告などしていて人間関係ができている場合、応援の意味も込めて置いてもらいやすい。 |
ツテを活かして無料で置いてもらう
家族、友人、親戚などが勤めているお店があるなら、そのツテを活かすのもよいでしょう。日ごろから良い人間関係を構築できているなら、すんなりと受け入れてもらえる可能性も高いです。
お店の関係者と直接コンタクトを取れないとしても、「○○のお店の店員と仲が良い」という友人がいれば、その友人経由で依頼できないか、相談するのも良いでしょう。
また、無料で宣伝してもらえるような募集があることもあります。
一切ツテはないけど、何とかしてチラシを無料で設置したいという人は、SNSでこうした募集を探してみるのもおすすめです。
無料で置いてもらう代わりにお店の紹介をする
「チラシ設置させてもらう代わりに、お店の宣伝をする」と提案するのも良いでしょう。
お店を経営している人は、自分のお店を宣伝してもらえることは嬉しいので、喜んでもらえる可能性も高いです。
X(Twitter)、Instagram、Facebook、TikTok、YouTube、ブログなどで、お店の写真や動画、レビューなどをシェアすることを約束しましょう。
上記のTwitter(X)のように、「○○にチラシを置かせていただきました。△△な人気のお店です」とすると、自然な形でお店の紹介もできます。
また、あなたもお店を経営しているなら、お互いの店舗でチラシを置き合うと、Win-Winとなります。
お金を払って置いてもらう
お金を払って、チラシを置かせてもらう方法もあります。
そのお店に、広告費としてお金を払うイメージです。無料で置くのは難しくても、有償ならばお店にとってもメリットがあります。
ただ、お金を払ってチラシを置く場合、以下のような取り決めは必ず行いましょう。
- 設置期間
- 支払い方法(レジ決済、現金手渡し、銀行振込など)
- 支払い日(その場か後日か)
- 期間終了後のチラシの扱いについて(店で処分か、自分で回収か)
お金を支払うということは、その時点でビジネスが成り立っています。後でトラブルが発生したり、責任の所在があいまいになったりしないように、取り決めは明文化することが大切です。
チラシ設置を募集しているお店に依頼する

お店側が、店舗の一部をチラシ設置用スペースとしていることもあります。
お店としても色々なチラシを置きたいと考えているので、自分のチラシも置けないか依頼してみると良いでしょう。基本的には、月額制など有料でチラシを設置できます。
お店側がチラシ設置する際のルール(設置期間やチラシの扱いなど)を明確化していることが多いため、トラブルが起きにくい点は安心です。
費用以上のリターンが期待できそうな場合、検討してみましょう。
公共施設なら無料で置けることも多い
公共施設の場合は、チラシは無料で置けることも多いです。例えば、以下のような施設が近所や集客したいエリアにある場合、無料でチラシ設置できる可能性があります。
- 図書館
- 市民センター
- コミュニティセンター
- インキュベーション施設
- 公民館
- 街の掲示板
- 行政機関
ただし、公共施設で置けるチラシは「公共性のあるもの」「地域住民が無料で参加できるイベント」など、制限があるケースが一般的です。
お店や自社サービスのチラシは、公共施設だと置けないかもしれません。
チラシの設置の依頼方法
実際にチラシの設置を依頼する時の方法をまとめました。
それぞれ詳しく解説します。
飛び込みで依頼する
個人経営のお店などは、飛び込みで依頼してみるのも1つの手です。店頭にオーナーが立っている可能性も高く、その場ですぐに話を進められる可能性もあります。
飛び込み依頼は失礼にあたるのでは、と思う人もいるかもしれませんが、実際には飛び込み依頼でそのままチラシ設置できている事例も多いようです。
飛び込み依頼をするときは、なるべく多くのお店に出向き、「数打てば当たる」戦法を取るのが良いでしょう。依頼して反応がイマイチだったら、粘らずに次のお店に移動するというスタンスが大切です。
メールや電話で依頼する
飛び込み依頼はうまくいくケースも多いですが、「やはりいきなりは怖い」「失礼に当たらないか不安」と感じる人も多いでしょう。その場合は、メールや電話で依頼しておくのも1つの手です。
飛び込み依頼の場合、お店の人はその場で回答しなければなりません。すると、きちんとメリットとデメリットを比較できないまま、断られる可能性もあります。
しかし、メールや電話であれば、お店側に検討してもらえます。
情宣を希望される方へ(2)
— グリーン・エコー (@greenecho_jp) June 13, 2019
・事前に電話、メールなどでお問い合わせ下さい。本番直前など受け入れが難しい日があるからです。その場合は別の日をご相談させて頂きます。
・お出で頂く日は、チラシを150枚程度お持ち下さい。余れば長円寺会館にチラシ置きを依頼します。(続く)
また、メールは同じテンプレートで送れるため、飛び込み依頼よりも多くのお店・施設にアプローチしやすい点もメリットでしょう。
チラシを置かせてもらえるお店から連絡をもらう
自分からお店を探しに行くのが難しい場合は、お店側からアプローチしてもらう方法もあります。例えば、SNSで「チラシを置かせてくれるお店があれば、連絡ください」といった形で投稿するという感じです。
【宣伝ステッカー作りました】
— ジョン・カサヴェテス レトロスペクティヴ リプリーズ (@JCretrospective) May 31, 2023
都内限定で設置(応援)いただけるお店を募集します!
チラシは難しいけど、ステッカーなら置けるという店舗さま、ぜひDMで詳細をご連絡ください。20枚程~
(チラシ設置いただけるというお店もぜひ)
よろしくお願いいたします🙇
締切:6/12㊊
#カサヴェテスリプリーズ pic.twitter.com/VfnK0lxiO1
どの地域で、どんなチラシを、どのくらいの期間設置したいのかなど、明確にしておくと、お店側も検討しやすくなります。
掲載依頼を申し込む
公式サイトや店頭、施設内などでチラシ設置の募集があるなら、定められたやり方に従って、実際に掲載依頼を申し込みましょう。
チラシ設置できる数は制限があり、チラシ内容を審査されるケースも多いため、なるべく早めに依頼するのがおすすめです。
代理店に依頼する
ショッピングモールなどの大きな施設の場合、施設への直接依頼ではなく、代理店への依頼が必要なケースもあります。
代理店に依頼する場合、委託料などの手数料がかかりますが、プロが間に入って手続きを進めてくれるため安心です。
チラシを置いてもらえる場所一覧
チラシを置いてもらいやすい場所を一覧にまとめました。
| 場所 | 料金目安 | 設置条件 | 置けるチラシの種類 |
|---|---|---|---|
| 飲食店(カフェなど) | 無料もあり | お店による | チラシ、ポスター、ハンドブックなど |
| 街の掲示板 | 無料 | 公共性のあるもの | ポスター |
| インキュベーション施設 | 1,000円/月~ | 商材・サービス宣伝、イベント募集 | チラシ、ポスター、デジタルサイネージ(静止画・動画)など |
| コワーキングスペース | 5,000円/月 | 商材・サービス宣伝、イベント募集 | チラシ、ポスター、フリーペーパー、パンフレット冊子など |
| 郵便局 | 2,000円/2週間~ | 特になし | パンフレット、チラシ |
| 市民センター | 無料 | 公共性のあるもの | チラシ、パンフレット、フリーペーパー |
| 宿泊施設 | 無料 | 宿泊者向けに役立つ情報だと喜ばれる | チラシ、フリーペーパー冊子など |
| 駅 | 10,000円/月~ | 特になし | チラシ、フリーペーパー、パンフレット、デジタルサイネージなど |
| 図書館 | 無料 | 公共性のあるもの | チラシ、ポスター、パンフレットなど |
| 市役所・区役所など | 無料もあり | 地域に根差しているお店、サービス、イベントなど | チラシ、ポスター、デジタルサイネージなど |
| 公民館 | 無料 | 公共性のあるもの | チラシ、ポスター |
| 自治体の広報誌 | 10,000円~/回 | 地域に根差しているお店、サービス、イベントなど | 静止画広告 |
| 大学 | 10,000円/月~ | 特になし | デジタルサイネージ、静止画広告、フリーペーパーなど |
| ショッピングセンター | 不明 | 特になし | チラシ、パンフレット、フリーペーパー、デジタルサイネージ(静止画・動画)など |
| コンビニエンスストア | 不明 | 特になし | チラシ、フリーペーパー冊子、静止画、ボイスメッセージなど |
| 書店 | 不明 | 特になし | チラシ、ポスター、パンフレット冊子、デジタルサイネージ、ブックマーク(しおり)、フロアシートなど |
チラシを置いてもらう時の注意点
チラシを置いてもらう時の注意点をまとめました。
それぞれ詳しく解説します。
一方的に設置をお願いすると反感を買うことがある
お店や施設に無料でチラシを置いてもらう場合、相手にメリットがないと、反感を買って悪印象が残ります。
自分の商品やサービス、紹介したいイベントに悪い印象を持たれてしまい、口コミで拡散されてしまうこともあるかもしれません。
そのため、単にチラシ設置を依頼するのではなく、お店側のメリットも一緒に伝えると、検討してもらえる可能性が高くなります。
また、お店側からのリクエストがあったら、しっかりと耳を傾けることも大切です。
あくまでも「断られても仕方なし」という態度で依頼しましょう。もし断られても、「貴重なお時間でご検討いただき、ありがとうございました」と感謝を伝えてください。
チラシを置くことは、店や施設の負担になる
チラシを置くことは、お店や施設にとっては以下のような負担があります。
- 設置スペースを占有される(その分、他の物が置けたのに……)
- お客さんからの質問が来る(自分に聞かれてもわからないよ……)
- 処分に困る(これ捨ててもいいの?どうすればいいの?)
そのため、単にチラシを置くだけだと、やはりお店や施設にとってはデメリットが大きいのです。チラシ設置を依頼する時は、その負担やデメリットを補うだけのメリットがあることを伝えましょう。
どうしてもお店側や施設側へのメリットがない(例:お店の集客には関係ないイベントの告知など)場合は、最大限の感謝を忘れず、SNSでお店の宣伝を手伝う、広告料として一定金額を支払うなど、別の形でメリットを提供することが大切です。





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