人がいる場所に出かける
ビジネスで人脈を広げるのに最短の方法は、実際に人に会うことです。
今ある人付き合いから紹介してもらう
まずは、現在ある人脈を活用しましょう。学生時代の友人、知人、仕事仲間、顧客、行きつけのお店の店員、家族、恋人など、連絡しやすい人にお願いして、仕事につながる人材を紹介してもらうようお願いするのが簡単です。
メンタリストのDaigoさんも、直接つながるのが難しい場合でも、人を介することで繋がれる可能性があり、それが人脈を広げるコツであると言っています。
「六次の隔たり」と言って、世の中のすべての人は、6ステップ以内で繋がっているという考え方があります。これは、知人の知人を6人たどれば、世界中のどんな人にも会えるという理論です。
探偵!ナイトスクープで、「与那国島の日本最西端の地で最初に出会った人に友人を紹介してもらい、何人目で明石家さんまに辿り着くか」という企画が行われ、その結果は7人であった。
引用:Wikipedia
「今、こういう人と会いたいなと思ってるんだけど、周りにいないかな?」という程度で良いので聞いてみましょう。すると、要望にマッチした人を紹介してくれることが期待できます。
結局、知人から紹介してもらうのが最も手っ取り早い方法です。そして、怪しい人を紹介されるというリスクもありません。
交流会やセミナーなどのイベントに参加する
一気に多くの人との人脈を広げたいなら、大多数が集まるイベントに参加するのも手です。例えば、交流会やセミナーなどがあります。青汁王子こと三崎優太さんも、交流会への参加をおすすめしています。
特に、人脈づくりを目的にした異業種交流会、特定の業種や目的に特化したセミナーなど、日本各地で日々色々なイベントが開催されています。
ネットで検索したり、こくちーずというサイトを活用したりすれば、すぐにイベントが見つかります。ただ、中には怪しいイベントもあるため、主催団体の見極めが大切です。

ただし、怪しいイベントに参加すると、悪い人脈を広げてしまう危険性もあります。メンタリストのDaiGoさんは、異業種交流会などのイベントへの参加には否定的な意見です。
セミナー主催者の過去の開催実績や、口コミを確認しましょう。
イベント探しや参加に慣れていない人は、商工会議所や市区町村など、公的な機関が開催するイベントなら安心して参加できます。
スーパーコネクターを見つける
メンタリストのDaigoさんが採用している人脈の広げ方
自分でイベントを開催する
行動力がある人なら、自分で交流会やセミナーなどのイベントを主催するのもおすすめです。自分が主催者になると、イベントのテーマや参加条件などを自由に調整できます。
そのため、自分が知り合いたいと思っている層に直接会えるチャンスになるでしょう。さらにイベントを主催することで同じ志を持った人と繋がれる可能性も高いです。このことは、西野亮廣さんも主張しています。
「自分には人脈がなく、参加者が期待できない」と思っている人もいるかもしれません。しかし、SNSやこくちーずなどを活用すれば、今現在つながっていない人にも、イベント開催のPRができます。
さらに、主催者の立場であれば、参加費を集めて収益化することもできます。どんなイベントを開催すべきか迷う人も、あまり難しく考えすぎずに、カフェ会やボードゲーム会など、ライトに参加しやすいイベントから開催してみても良いでしょう。
インキュベーション施設を活用する
インキュベーション施設とは、スタートアップの事業者や企業を支援する施設のことです。公的団体が運営していることが多く、無料や低価格で利用できることも多いです。
例えば愛知県にあるStation Aiというインキュベーション施設は、利用者間でのコミュニケーションが生まれやすいような構造になっており、ビジネスマッチングが加速するチャンスもあります。(下記動画6:49あたり~)
また、交流イベントが開催されることもあり、参加すると人脈が広がる可能性があります。

展示会や学会に参加する
展示会や学会など、多くの事業者が集まる場は、名刺交換や情報交換によって、人脈を広げる場になり得ます。
展示会はDXや医療、科学技術、ものづくりなど、特定のテーマでビジネスを展開している事業者が出展します。ここに参加すると、出展している事業者と直接話せるため、そのまま商談→ビジネスマッチングへとつながる可能性もあるでしょう。
ビジネス映像メディアPIVOTのYoutubeチャンネルでも、展示会の最大の目的はビジネスマッチングの拡大であると説明されていました。(下記動画34:28あたり~)
学会や展示会は、ほぼ100%名刺交換をできるので、後日連絡するチャンスもあります。また、多くの場合無料参加できる点もメリットです。
東京ビッグサイトやパシフィコ横浜など、大きなコンベンションセンターでは、頻繁に展示会が開催されています。
研究室などが顧客になるビジネスをしている人なら、学会に参加するのも、人脈を広げるチャンスです。
あとは、少し趣向が違いますが、「フリーランスあるある」の紹介などに特化したイベントに行くのも良いでしょう。
例えば、2025年には東京都内で「フリーランスはつらいよ」という展示会が開催されました。一般参加もできる展示会ですが、ここにはやはりフリーランスが多く集まるので、ふとした会話や共感から人脈が広がる可能性もあります。
会いたい人に直接連絡する
「この人に会いたい」というのが決まっているなら、直接連絡するのも手です。
もし、その人の連絡先を知っている知人がいるなら、仲介をお願いする、その人が参加するイベントが決まっているなら自分もそこに参加する、といった方法も良いでしょう。
俳優の西田敏行さんも、ほっしゃんに会いたくて連絡先を探して直接連絡したこともあります。
また今はSNSやYouTubeがあるので、ダイレクトメッセージを送ったり、ブログにコメントしてつながる方法もあります。
先方から見ると、いきなり連絡が来て驚くので、謙虚に丁寧な態度で挨拶することが大切です。また、なぜ連絡をしたのか(協業を考えている、インタビューしてみたい等)、メッセージ内にしっかりと書くようにしましょう。
最初は返信がないこともよくあります。
私の経験ですが、スルーされるのは、相手との力差がありすぎて、自分がまだ相手にされてない状態です。価値がないと思われている可能性があります。
そのときは、一旦時間をおきましょう。
自分の活動が大きくなり、名前が売れてきた頃に連絡すると、今度は対応してくれることがあります。
ボランティア活動をする

ボランティア活動に参加するのも、人脈づくりに役立ちます。ボランティアには老若男女問わず多くの人が参加するので、いろいろな人と人脈を作れるチャンスがあります。
ボランティア活動は初対面の人と話す機会につながるため、社交スキルを磨くのにも適しているでしょう。
Indeed
長時間を他者と協力して過ごし、傾聴力や人間関係管理能力などの社交スキルを活かすことで、将来に向けて人間関係やビジネス関係を築くチャンスが生まれる可能性があります。
過去に私も、2019年の台風15号の被害が出た房総半島の復興支援ボランティアに参加し、そこで知り合った人と仲良くなりました。
ボランティアに参加した人と、直接的にビジネスの人脈が作れる可能性は高くないです。ただ、ボランティアで知り合った人が、別の人との人脈をつないでくれるということもあります。
調べてみると家の近所でも、色々なボランティアの募集があるはずなので、スケジュールが合えば参加してみても良いでしょう。
居酒屋やバーに行く
居酒屋やバーに行くのも良いでしょう。武井壮さんは、芸能界デビュー前に西麻布のバーに通って、芸能人や芸能関係者と知り合えたこともあるようです。
一人飲みができるカウンター席などだと、自然と隣の人との会話が生まれます。そこで意気投合して、飲み仲間になったり、ビジネスの話をできたりするかもしれません。
ほかにも、立ち飲みのお店や他のグループと相席できるお店、常連客が多く客同士のコミュニケーションが活発なお店は、気軽に話せるチャンスがあります。
また、個人経営の小さな飲み屋やバーなどでは、店主やバーテンダーが、人脈を繋いでくれることもあります。
オンラインツールを活用する
地方に住んでいたり、なかなか時間をやりくりするのが難しかったりする人は、オンラインツールを使って人脈を広げる方法もあります。
マッチングアプリを使う

マッチングアプリは恋愛目的をイメージする人も多いかもしれませんが、実はビジネスの人脈拡大を目的したものもあります。マッチングアプリを使うと、直接会うのが難しい人とも、24時間365日いつでも繋がれるチャンスです。
ビジネスマッチングアプリを利用すれば、オンライン上で、いつでもどこでも、自分の好きな裁量で、人脈づくりに動くことが可能だ。
その利用目的は、営業や採用、情報交換やビジネスパートナー選びなど、多岐にわたる。従来であれば繋がる機会がないような人と出会い、ビジネスの可能性を広げられることは大きな魅力である。
Forbes
主に、以下のようなマッチングアプリがあります。
yenta | 累計500万以上のマッチングを成立させているアプリ。完全審査制のため、有益なマッチングが保証。 |
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ノミトモ | 飲みに行ける友達を増やしたい人向けのマッチングアプリ。 |
MeetUp | 共通の趣味や分野に興味を持った人たちが交流を深めるためのマッチングアプリ。 |
TanTan | 趣味や好きなことを一緒に楽しめる友達が欲しい人のためのマッチングアプリ。 |
Linker | 社長、役員、フリーランス専用のマッチングアプリ。商品やサービスをPRできる機能もある。 |
社長メシ | 社長と学生を繋げる就活系マッチングアプリ。社長は若手人材のスカウトに、学生は同世代の人脈拡大に使える。 |
Workship | フリーランスの案件獲得、副業案件探しに使えるマッチングアプリ。 |
COLABO Biz | 経営者層とつながりを持ちたい会社員や個人事業主向けのマッチングアプリ。 |
オンラインサロンに参加する
オンラインサロンとは、月額定額制の会員制オンラインコミュニティサービスです。専門知識や専門スキルがある人、特定の業界で権威がある人などが主催者となり、オンラインサロンを運営しています。
オンラインサロンに参加すると、主催者や参加者とのコミュニケーションが取れるようになります。オンラインでのコミュニケーションがきっかけで、オフラインで繋がるケースもよくあります。
オンラインサロン内でイベントや勉強会、情報交換会などが開催されることもあり、現代では主要なスキルアップ、人脈拡大の場です。
SNSでコメントして仲良くなる
気になる人がSNSで発信をしているなら、積極的にコメントするのも1つの手です。コメントベースでも、何度もやりとりをすることで、相手に自分の存在を認知してもらえるようになります。
また、西野亮廣さんは過去にニューヨークで個展を開いた際、Twitterで片っ端から連絡し、クラウドファンディングや集客に成功したこともあるようです。(下記動画3:38あたり~)
このエピソードの結びで、とにかく繋がりたい人には直接アプローチすることが大切である、と説明しています。
その後、DMなどを活用して、個人同士でより深いビジネスの話に繋がることもあるでしょう。最近は、SNSでのやりとりがきっかけで、リアルな人間関係につながるというケースも一般的になってきました。
ブログやnoteで発信してファンを作る
ブログやnoteなどで自分の考えを発信し、ファンを作るのも人脈拡大に繋がります。人脈は、自分が「誰に知られているか」が重要になるためです。このことは、メンタリストのDaiGoさんも強く主張しています。
有益な情報発信をして、自分のことを知っている人が増えれば、オンラインサロンを開設したり、有料記事を販売したりして、収益化に繋げることもできます。
また、ブログやnoteの記事は、そのまま自分の資産となります。ライティング能力やプログラミング能力が評価されて、そのままライターやエンジニアの仕事に繋がるのもあり得る話です。
組織に所属する
何かの組織に所属すれば、その組織の活動に参加する度に、人に会えます。また、定期的に活動があるため、人脈を深めることもできます。
趣味のサークル・クラブに所属する
スポーツや文化活動などで趣味がある人は、サークルやクラブに所属するのがおすすめです。例えば社会人サッカーチーム、合唱サークル、英会話サークルなど、色々な組織があります。
過去に社会人サークルに参加したことがある人へのアンケートでは、人脈が広がった(友人・知人ができた)ことが最も大きなメリットとして挙げられていました。

私も社会人になってから、いくつかのサークルやクラブに所属しましたが、そのメンバーとは週に数回会うチャンスもあり、かなり仲良くなりました。また、転職エージェントに勤めていた人が同じチームにいて、転職支援を直接してもらっていたメンバーもいます。
習い事を始める
習い事を初めて、定期的に授業やレッスンに参加するのも人脈拡大に繋がります。例えば、株式投資スクール、英会話スクール、資格の学校、プログラミングスクールなど、社会人になっても始められる習い事はたくさんあります。
ビジネススクールに通えば、よりビジネスでの濃い人脈づくりに繋がるでしょう。例えば「イノベ大」というビジネススクールでは、ビジネスに関する幅広いスキルを学べるうえに、コミュニケーションや人脈拡大の場としても機能しています。
また、一緒の習い事に通う人は、同じ目的をもった同志なので、仲良くなりやすいです。習い事のスキルを高めたり、理解を深めたりするための有益な情報も得られます。
トレーニングジムに通う
ジムに通う人とは、ジム自体が共通の話題になるので話しやすいです。また、日中にジム通いしている人には、起業家や個人事業主など時間が自由にとれる人が多くいます。
そのため、ビジネスにも繋がる良好な人脈が築ける傾向にあります。実際に私の周りでも、ジムで仲良くなったのをきっかけに、一緒に仕事をし始めた人がいます。
人脈を広げるのに大切な心掛け
人脈を広げるためには、以下の心がけを大切にしましょう。
それぞれ詳しく解説します。
とりあえず何かやってみる(行動する)
とにもかくにも、自分から動かないことには何も始まりません。少しちょっと興味がピクッとしたら、とりあえず申し込みしてみる、仲良くなりたい人がいるなら、いち早く連絡してみることを心がけましょう。
三崎優太さんも、まずは自分からアクションを起こすことが重要だと言っています。
待っているだけでは、何も前に進みません。無料のイベントも多く、失敗しても損失は最小限しかないので、恐れず積極的にやることが大切です。
恥を恐れない
実際に人に会うときや話すときは、恥を恐れずに積極的になることが重要です。交流会やセミナーに行ったら、参加者に自分から話しかける、居酒屋やバーでも店員に何でも相談するなど、とにかく積極的に動きましょう。
自分が恥ずかしいと思っていても、実際に相手はそんなに自分のことを見ていません。自分から動かない限り、何も得られずに終わってしまいます。
ただ、ズカズカと踏み込み過ぎないことも大切です。元KAB48の大島麻衣さんも、適切な距離感が人脈作りで重要である、と言っています。
とにかく多くの人に会って、何度も自分からアプローチする体験をしていれば、感覚がマヒしてきて「恥ずかしい」と思わなくなります。
相性が合わない人とは無理に付き合わない
いざ人脈ができても、相性が合わないと感じた時は、無理して付き合わずにフェードアウトすることも重要です。「せっかくつながったのに」という考えに支配されて関係を切れずにいると、心も体も消耗し、時間、お金が無駄になります。
藤野智哉さんという作家が書いた「誰かのために生きすぎない」という本があります。この本でも「嫌いな人のために時間を消費してはダメ」ということが強く主張されています。
特に交流会などは、勧誘などを受けて嫌気がさすことも多くあります。仲良くしてくれるように見えて、実はカモのように見られているだけかもしれません。
なるべく色々な人と知り合いつつ、深く付き合うのは少数でも十分です。自分に最も大きなメリットがある、という基準で付き合う人を選びましょう。
自己開示をしっかりとする
人脈を広げるには、自己開示が重要です。自分のことは隠している状態で相手のことを引き出そうとしても、相手は不信感を持ってしまいます。
また、自己開示をしないのに相手のことばかり聞こうとすると「利己的」な印象を与えてしまいます。そうなると、なかなか人脈は築けません。
下記動画の6:24あたりからの話は、人脈づくりにおけるスタンスの取り方として、参考になります。
初対面の人と仲良くなるには、自分がどんな人間なのか、どんな考えを持っているかなど、隠さずに正直に話すようにしましょう。しっかりと自己開示をすることで、相手も心を開いて、色々なことを離してくれるようになります。
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